2017年12月6日水曜日

門司区都市マネジメントプロジェクトに対する大里文化会総会での意見 2017年6月25日

現在門司区では都市マネジメントプロジェクトというものが進められている

これは散らばった施設を集約たり老朽化の施設の再開発や売却を進める計画だが、北九州市の中では門司区が最初の事例として進められているものである
主に、門司港と大里の再開発を進めるものだが、大里地区では競輪場跡地の再開発が大きな焦点になっている

この開発にあたって、市民意見交換会というものが0次会を含め4回行われた
その全ての交換会において参加住民のほぼ全員競輪場跡地一部売却案に反対している
にも拘わらず、行政はその売却案について納得できる説明も妥協案も示さず計画を進めてきた

市民意見交換会とは別に、有識者懇談会というものも行われた
10人の出席者のうち門司区の半分の人口を有する大里の関係者はたったの2名である
そしてこの大里の方々も競輪場跡地の売却反対を訴えている
住民の代表である自治連合会会長の意見も通らず、行政は当初の計画通りに進めている現状だが、行政はアンケートを取ったと主張している
しかしそのアンケートがあったことも多くの住民は知らないし、開示されることもなかった
また住民と行政の懸け橋になるべく門司区選出の市議会議員はこの意見交換会には誰一人、一度も出席されていない
きっと有権者一人ひとりの意見を聞くことより大切な仕事があったのだろうが、こうなってしまえば、この計画はもう進むしかないであろう
そして残念なことに住民の思い、意見とは関係なく開発されることだろう

「公園は目的地ではなく、生活の一部であり風景である
公園は存在するだけで価値があるのだから、その利用頻度を問題にするのはあまり意味がなく、問題にすべきは公園の分布度である」とは谷伍平元北九州市長の謂々である
「公園=総合運動施設(利用者のカウントだけが気になる)」としか考えていない今の行政に30年前の谷さんの言葉が痛烈に聞えるのではないだろうか

「風景」とは何か、「生活」とは何かをもっとしっかり考えていただきたい
現在も未来もいずれ過去になり歴史になる
大里文化会は、この経緯と行政の判断を後世に委ねる為に歴史を目撃し、しっかり伝えなければならないと思っている
今あることは今しか記録できない
「ただ、開発された」というだけではなく、住民の意見を無視した上に成り立った開発であること
そして意見交換会にはすべての議員が参加せず住民の意見を全く聞いていなかったことは特筆しなければならないと思う
住民の意見を無視したこのような計画が他の区で住民の賛同を得ることができるだろうか

今はインターネットというものがある
いつの未来かきっとこのことを知って考えてくれる人も現れることを信じている次第である

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